【古事記】をわかりやすく楽しく読もう!【天の岩屋戸】#3

こんにちは、彩雲です。
私のブログを訪れてくださり、ありがとうございます。

前回はイザナキの禊(みそぎ)からアマテラスとスサノオの誓約(うけい)までをおはなししました。
まだお読みでない方はリンクを貼っておきますね。

イザナキの禊から誓約

今回は天の岩屋戸(あまのいわやど)のおはなしからです。

それでははじめましょう!!

天の岩屋戸事件と高天原の神々の連携プレー!

アマテラスが天の岩屋戸に隠れると、世界が真っ暗になり、禍い(わざわい)が起こるようになりました。

困った高天原の神々は思慮の神(しりょのかみ)オモヒカネに相談します。

オモイカネ(イラストACより)

※オモヒカネは天地の始まりに2番目に現れたタカミムスビの子

方法は、隠れている岩屋の前で、ドンチャン騒ぎをし、アマテラスが何をしているのかとのぞき見した時に引き出して、岩屋を閉め切ってしまおうという作戦である。
この作戦は後に神社のお祭りとして現在も残っています。

詳しい作戦は次の通りです。

まず長鳴鳥(ながなきどり:ニワトリ)を集めて一斉に鳴かせ、榊(さかき)の木に勾玉(まがたま)を長く連ねた玉飾りとを取り付け、白と青い布を垂らした御幣(ごへい)をフトダマが持ち、アメノコヤネが祝詞(のりと)を唱え、力持ちのタヂカラオが岩屋戸の横で隠れました。

八咫鏡(イラストACより)
八尺の勾玉(イラストACより)

鏡と勾玉は、【八咫鏡(やたのかがみ)】【八尺の勾玉(やさかのまがたま)】となり歴代天皇が引き継いでいる【三種の神器(さんしゅのじんぎ)】の2つになります。

オモイカネは神々を天の岩屋の前に集め、桶(おけ)を逆さまに置いた即席ステージの上でアメノウズメがおどり出し、そのおどりもだんだん神がかり的になり、着物がはだけて胸があらわになっても激しくおどるので、周りの神々が大騒ぎではやし立てました。

アマテラスは外が騒がしいので、何をしているのか岩屋戸をそっと開けてアメノウズメにたずねると、アメノウズメは「あなた様よりも尊い神がおいでになったのです。」と答えました。

アマテラスはその尊い神が気になり外をのぞき込むと、フトダマが御幣(ごへい)についている鏡を差し出し、鏡に映ったアマテラス自身を尊い神と思い岩屋戸をもう少し開けて身を乗り出しました。

その時、隠れていたタヂカラオアマテラスの腕をつかんで引っ張り出し、フトダマしめ縄を天の岩屋戸の入り口に張って戻れなくしました。

作戦は見事成功し、世界に光が戻りました。

その後、オモイカネは神々と相談をし、乱暴を働いたスサノオに3つの罰を与えることにしました。

その罰は、
①スサノオの持っている品々をすべて没収
②ひげを切り、手足の爪をすべて剥がす
③高天原から追放

罰を受けたスサノオは葦原の中つ国(あしはらのなかつくに)に戻って行きました。

【戸隠神社(とがくしじんじゃ)】
タヂカラオが岩戸を地上に放り投げて落ちたところが戸隠山と言われ、戸隠山の頂上がノコギリのようになっているのはそのためと言われています。
これが戸隠神社のいわれでご祭神はもちろん「アメノタヂカラオノミコト」です。

ま と め

いかがでしょうか?

最高神のアマテラスオオミカミが引きこもり、どんちゃん騒ぎをして何事かと外を見にきた時、鏡を見せられ、自分の姿とわからず身を乗り出したところに引きずり出されるというおはなしでした。
神さまも人間と同じ、おもしろいですね。

次回はスサノオの五穀(ごこく)を司る神「オオゲツヒメ」への仕打ちと有名なマタノオロチ退治」のおはなしです。

お楽しみに•••

【オオゲツヒメとヤマタノオロチ】#4

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