彩雲(さいうん)です。
私のブログを訪れてくださり、ありがとうございます。
前回は手水舎と灯籠のご説明をさせて頂きました。
まだお読みでない方はリンクを貼って置きますね。
今回はしめ縄・玉垣のお話をさせて頂きます。
それでは先ずはしめ縄から始めましょう!
しめ縄とは?
しめ縄の起源は古事記の天の岩屋戸の神話になります。
岩屋戸にこもっていた天照大御神を引っ張り出し、二度と戻れないように岩屋戸にしめ縄を張り戸を塞いたというお話です。
詳しい内容は私のブログの記事がありますので、リンクを貼っておきますね。
【しめ】とは神様の占める場所という意味があるそうです。
つまり、しめ縄は神様のいらっしゃる聖域と現世(げんせ)を隔て、不浄なものが入らないように結界(けっかい)を張っているのです。
しめ縄の形とは?
しめ縄の形には一つ一つ意味があります。
ぐるぐる巻いてあるしめ縄本体は雲を表し、紙で折られた紙垂(しで)は雷(かみなり)を表しています。また、下がっているわらの束【〆の子(しめのこ)】は、雨を表しています。
こうして、しめ縄は五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願って作られました。すべて米の収穫に影響を及ぼすものですね。
しめ縄は左巻き?右巻き?
日本では左が上位とされていました。
つまり左方向は【神聖】であり、神事で使うしめ縄は【左巻き】とされ、日常に使う縄は右巻きで使いました。
神社のしめ縄は巻き始めの太い方が神様から見て左(向かって右)になり、巻き終わりの細い方が神様から見て右(向かって左)になります。
しかし必ずしも左巻きが良いというわけではなく、【出雲大社】は逆に巻くと良いとされています。
他には国譲りを迫られ権力を奪われたオオクニヌシノミコトの霊力を逆に巻くことにより結界を張って封じ込めているという説や神在月(かみありづき)に全国からやって来る神様を迎え入れているという説もあります。
また、商売繁盛には【右巻き】のしめ縄が良いという職業もあるそうです。
しめ縄の漢字表記はどれが正しいの?
しめ縄の漢字で書くと【注連縄】【七五三縄】【標縄】【〆縄】など色々書き方がありますが、一般的には【注連縄】と書きます。
【注連】とは中国では死者の霊が再び家に入らないように家の入り口に水で清めた縄を張っておく風習があり、ここから【注連縄】が使われるようになりました。
玉垣(たまがき)とは?
玉垣(たまがき)とは神社や神域の周りにある垣根の事で、常世と現世の境界線になっています。
玉垣の玉とは神聖なもの又は美しいという意味があり、神聖な場所を囲む美しい垣根の事を玉垣と言います。
二重に作られている垣根は、外側は玉垣と言いますが、内側の垣根は瑞垣(みずがき)又は斎垣(いがき)と呼ぶこともあります。
伊勢神宮の内宮(ないくう)の垣根は四重になっています。
内側から【瑞垣(みずがき)】【内玉垣(うちたまがき)】【外玉垣(とのたまがき)】【板垣(いたがき)】と呼ばれ区別しています
ま と め
いかがでしょうか?
今回はしめ縄と玉垣のお話をさせて頂きました。
しめ縄はご存知でしょうが、本殿の周りや神社の周りの垣根を玉垣(たまがき)と呼ぶことはご存知ない方も多いのでしょう!
次回は拝殿・幣殿・本殿・摂社・末社のお話です。
お楽しみに!
神社の境内にあるアレコレ?【拝殿・幣殿・本殿・摂社・末社】#6
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